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2009年 07月 02日
道沖、 道は沖なり
而用之或不盈、 而してこれを用うるに或いは盈(み)たず。 淵兮似万物之宗、 淵兮(えんけい)として万物の宗なるに似たり。 挫其鋭、 其の鋭を挫き、 解其紛、 其の紛を解く。 和其光、 其の光を和らげ、 同其塵、 其の塵を同じくす。 湛兮似常存、 湛兮(たんけい)として常に存するに似たり。 吾不知誰之子、 吾、誰の子なるかを知らず。 象帝之先 象は帝の先にあり。 ---------------------------------------------------------- 「道」 はむなしい容器であるが、 いくら汲み出しても、あらためていっぱいにする必要はない。 それは底がなくて、万物の祖先のようだ。 (そのなかにあっては) すべての鋭さはにぶらされ、 すべてのもつれは解きほぐされ、 すべての激しいようすはなだめられ、 すべての塵は (はらい除かれ) なめらかになる。 つねにふかぶかと水をたたえた深い池のようだ。 それは何ものの子であるのか、われわれは知らない。 象 (すがた) として、(太古の) 帝王より以前から存在していた。 (小川環樹訳)
by paul-tao
| 2009-07-02 11:29
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